So-net無料ブログ作成

耐久性に難ありか:ANFREE Flute Swab [楽器]


l20190130_0213.jpg


以前入手して以来ずっと使っている掃除道具です。




i20190130_0218.jpg


UEBEL のような長い楽器にも問題なく使えて吸水性も良いです。

 

 

i20190828_1803.jpg



今年初めから使っているわけですが、最近一部が破れてきました。

 



i20190828_1804.jpg


このままでも使えなくはないのですが、応急処置として持ち歩いている補修用のテープで巻きました。

 

しかしそのうちまたダメになると思いますので熱収縮チューブで補修することにしました。

高価なものではない(と言って使い捨てるようなものでもない)のですが、半年くらいでこうなってしまうのはやはり日本の製品とは違いますね。


 

反射板は完全には拭ききれないのでその点も改良して欲しいなと思います。

BG のヘッドスワブよりは吸水性は高いので形状を工夫すれば良いのではないかと思います。




nice!(28)  コメント(0) 
共通テーマ:趣味・カルチャー

変わり種の頭部管の中は [楽器]

i20190806_0896.jpg


UEBEL の頭部管は短いのが特徴ですが、当然ながら反射板の位置は変わりません。

で、どうなっているか外してみようと思いましたらクラウンが回りません。

普通はネジに取り付けてあるクラウンだけが外れるのです。

 

ある時掃除をしていて少し力を加えたら抜けました。




i20190806_0897.jpg


コルクはどうやら巻いてあるだけのようです。

普通はここはコルクの塊なんです。

で、ネジによって位置を調整するようにはなっていません。



でも普通は位置は変更する必要はなく、むしろよくわからない人にとって動かない方が都合が良いのです。

 

 

なので外見には違和感があるかもしれませんが、何も問題はないわけです。




i20190806_0900.jpg


先端から見ると歌口がこんなに近いです。




i20190806_0906.jpg


i20190823_1506.jpg


ところで頭部管というのは断面は正確な円ではありません。

なので胴部管と接しているのは面でなくて線です。

 

別の頭部管を使うとき、きつい場合は頭部管の接合部を締めてもらわなくてはなりませんが、少し緩いという場合は応急的にテープなどを貼って対処します。

貼るのは周囲に巻くのではなくて縦に貼っても良いのです。




i20190823_1507.jpg


先端は差し込みやすいように少しだけ内側に曲げられています。


まあ、フルートに関係ない人にとってはどうでも良いことですが。



nice!(15)  コメント(0) 
共通テーマ:趣味・カルチャー

B♭の使い分け [楽器]

i20190723_0140.jpg


以前も取り上げましたが、B♭に三種類の運指があります。

ブリチアルディキーと Ais レヴァーでは連動するキーは同じですが、一応正規とされている運指では塞がる音孔が一つ多いです。




i20190723_0138.jpg


正規の指遣いでは隣の音孔が連動して塞がります。




i20190723_0139.jpg


i20190723_0145.jpg


Ais レヴァーを使った時とブリチアルディキーを使った時はその音孔は閉じません。




i20190723_0141.jpg


i20190723_0142.jpg


左手人差し指と中指の間のキーは常に塞がります。




i20190723_0146.jpg


i20190723_0147.jpg


i20190723_0137.jpg 


普段はあまり意識しませんが、このような半音進行の場合ですとブリチアルディキー/Ais レヴァーの方が自然です。

ただ、ブリチアルディキーを使う場合は左手親指を動かさなければならないので、こうしたケースでは Ais レヴァーを使った方が簡単です。




i20190723_0136.jpg


このような場面ではブリチアルディキーを押したままで(右手の指を使わずに)行けるわけです。




i20190723_0140.jpg


t20190615_8211.jpg


以前取り上げました Isidor Lot の木管では Ais レヴァーでなく B tr キーになっていますが、その時触れましたようにベームは当初 B tr キーとして設計しています。



販売店の話では 1900年代初め頃の楽器はこうしたものが普通に見られますが、時代が新しくなると Ais レヴァーに改造する例が見られるようになり今に至っているとのことです。

 

推測ですがおそらく音程の問題でブリチアルディキーを使った方が良いけれど左手親指を動かすのは避けたいという場面が多かったのではないかと思います。

それならばもう少しレヴァーを伸ばして右手親指の移動量を少なくしても良いのではなかったかと思うのですが、どうしてこの長さで落ち着いたのでしょう?

 

更に言うならこの位置はのものは B tr キーとしたままそれに加えてもう少し右手寄りに Ais レヴァーをつければよかったのではないかと思うのですが、どうでしょう

 

アイハラさんは既に希望する人には B tr キーとしたものを作っているそうです。

その方が良いと思う人が確実にいらっしゃるようです。


 


nice!(27)  コメント(0) 
共通テーマ:趣味・カルチャー

中間の感じ:Uebel [楽器]

i20190710_9453.jpg


このところ以前入手した Uebel を使っています。




i20190710_9456.jpg


頭部管はオリジナルではなくて以前取り上げました FluteMakers Guild 製です。

ルーダルカルテの職人が設立したメーカーです。




i20190710_9457.jpg


葉巻型と呼ばれる他にない形状です。




i20190710_9461.jpg


クラリネットが有名ですが、フルートも評価を得ています。




i20190710_9462.jpg


反射板の先でカットされたような形状で、頭部管の長さも通常より長く作られています。




i20190710_9463.jpg


i20190710_9464.jpg


Eメカもキーカップを直接押さえる独自の構造です。




i20190710_9465.jpg


Aisレヴァーも可愛らしい形です。




i20190710_9466.jpg


左手親指周りも独特の形です。




i20190710_9469.jpg


キーカップも他にない形です。




i20190710_9471.jpg

 

右手小指周りも。

 

音色は木管に近いですが、 Isidor Lot ほど飛び抜けてはいません。

操作性や音の切れは普通の金属の楽器に近いです。

 

難点を言うならアルミ(合金)でありながら足部管一体型なのでかなり重くてハードケースに収納した状態でも長いことでしょうか。

 

 

以前も書きましたが、複数の同じタイプの楽器と比べた時この個体が一番結果が良かったのですが、それは多分頭部管のおかげです。

 

ルーダルカルテは Boosey & Hawkes に製造部門を売ってしまったのでそれ以降のこのブランドの楽器は別物と思わなければなりません。

そしてその時辞めて FluteMakers Guild を作った五人の職人たちは極めて優れた腕の持ち主だったということが言えます。

 

 

このブランドの楽器に出会ったら検討する価値ありです。

 



nice!(23)  コメント(2) 
共通テーマ:趣味・カルチャー

やっぱり先細りか:Isidor Lot:発音にも違いあり [楽器]

i20190619_8529.jpg


先日サイズを比べて Isidor Lot は管体がわずかに円錐らしいと書いたのですが、OWL AIR でもそれが確かめられたように思います。

 



i20190703_9232.jpg


普通のフルートは胴部管と頭部管をつなぐ部分はバレルと言って一回り太くなっています。




i20190703_9233.jpg


その部分に頭部管がぴったり入るわけです。




i20190703_9234.jpg


先日も取り上げましたように木管は接続方法が少し違って、太くなっている部分はありません。




i20190703_9235.jpg


i20190703_9236.jpg


なので金属の頭部管を木管に差し込もうとすると入りません。




i20190703_9237.jpg


この頭部管は接合部の先が少し絞ってあるためか先の方だけ少し入りますが、これ以上は無理です。




i20190703_9238.jpg


i20190703_9239.jpg


金属管は胴部管と足部管の接合部も同じように少し太くなっていますので、足部感に頭部管を差し込むことはできます。




i20190703_9240.jpg


少しの長さしか入りませんが。




i20190703_9242.jpg


バレルの部分はちょうど管の厚み分だけ太くなっています。

 

 

i20190703_9245.jpg



i20190703_9244.jpg


木管の Isidor Lot は接合部を継ぎ足していますので段差のようなものが見えるかもしれませんが、内径は同じです。




i20190703_9246.jpg


頭部管側はこのような構造で内側の筒が胴部管の中に入っていく構造で、固定するのは外側の筒です。




i20190703_9248.jpg


胴部管と足部管は金属管と同じような方式ですが、管の厚みがあるので膨らませてはいません。




i20190703_9253.jpg


足部管にも段差はありません。

 

 


n20190626_9087.jpg


で、これが金属管のバレル部分。

OWL AIR がちょうどフィットします。




n20190626_9088.jpg


足部管の接合部はそれより細いです。

胴部管の先端の接合部は頭部管より薄いのです。




n20190626_9092.jpg


足部管の先端。




n20190626_9094.jpg


Isidor Lot の胴部管の接合部です。

金属管より少し細いですが、きちんと入ります。




n20190626_9095.jpg


胴部管と足部管の接合部の胴部管側です。

頭部管との接合部より細いです。

中には入りません。




n20190626_9099.jpg

 

足部管の先端です。

全然入りません。

 

先細であることは確かですからやはり円錐なのですね。

これは発見ですね。

 

 

今度また販売店に訊いてみましょう。

 

ところで発見はもう一つ。

H足部管付の楽器ですとギズモキーを押さえないと発音しにくいことはみなさんご存知の通りです。

この楽器の足部管は C足部管ですから最高音の C は問題なく発音できるはずです。

 

ところがこの Isidor Lot は最高音が発音しにくいのです。

 

この楽器の特性かと思ったのですが、試しに右手小指で C を押さえてみると楽に発音できるのです。

 

ふうむ、これも円筒ではないが故の現象でしょうか?

 

 

こんなことやっている人、いないでしょうねぇ。

 


nice!(28)  コメント(2) 
共通テーマ:趣味・カルチャー

CFXと GB1K:YAMAHA PIANO [楽器]

mz2014_0217_144544AA.jpg


 


 


先日の土曜、NHK の番組でピアノを取り上げていました。


なぜピアノは高いのかというテーマで、 YAMAHA の掛川工場でその製造工程などを紹介していました。


 


スタジオでは高いピアノと安いピアノの音はどう違うかとして二台のグランドピアノを持ち込んで弾き比べ、それを後ろを向いて聞いていた出演者が当てるという趣向もありました。


 


出演者の ふかわ りょう さんがドビュッシーの「アラベスク」を弾いたのも驚きでした。


最初は 115万円の小型のグランドピアノ、ついで 1900万円のフルコンサートグランドでした。


聴いて驚いたのは TV のスピーカーを通してさえその音色の違いは明らかで、フルコンサートの音色の色彩感の豊かなこと、音が出た途端に手元からフワーッと花が舞い上がるような美しい響きがとても印象的でした。


 


今日 YAMAHA に確認しましたところ小型の方は一番小さなモデルの GB1K、大きい方は CFX とのことでした。


CFX は今やショパンコンクールでも正式に採用されています。


以前聴いたときは個性が強いという印象が残りましたが、今回はそんな印象はなくただ美しさが残りました。


 


番組後半では別の場所でプロのピアニストが弾き比べたものを測定して科学的な分析を行ったことを紹介していました。


 


重要な違いは二つ。


一つは残響の長さ。


中央ドを同じ強さで弾いて音が消えるまでの長さを計りますと GB1K は18秒、CFX は30秒。


この長さの違いが表現の幅を生むのだと解説されていました。


本体の長さ(151cm と 275cm)と弦の長さの違いから生み出される違いです。


 


もう一つは倍音の違い。


CFX の方が可聴帯域を超える高い周波数まで響いていました。


これが音色の違いを生む大きな要因です。


 


 


CFX の良い録音を聴いてみたくなりました。


 


 


 


にほんブログ村 クラシックブログ フルートへ
にほんブログ村



nice!(24)  コメント(0) 
共通テーマ:趣味・カルチャー

僅かに先細なのか? [楽器]

l20190619_8521.jpg


今日のレッスンで試しに OWL AIR を足部管の先端から入れてみようとしましたが、わずかに径が合わず、入りません。




l20190522_7006.jpg


先日の記事の記述に誤りがありましたので修正しました。

内径は 17mm ではなく、反射板の部分が 17mm で、胴部管は19mm ほどです。

相原さんの楽器を実際に測ってみると 18.5mm くらいでしたので、Isidor Lot の方がわずかに大きいです。




t20190331_3814.jpg

 

で、頭部管との接合部の方から OWL AIR を入れてみるとほんのわずか相原さんの方が緩いです。

 

相原さんの方は足部管から入れてみたことはないので確かなことは言えませんが、測定した結果から考えるとやはりきついのではないかと思います。

 

それでも Isidor Lot に関して言えば先端の方が僅かですが径が小さいのですね。

径が同じ円筒だとばかり思っていたのでこれは意外です。

 

昔の円錐管なら先端の方が細いのですが、これはどういうわけなのでしょう。

 

 

今度詳しい人に訊いてみることにしましょう。

 



nice!(15)  コメント(0) 
共通テーマ:趣味・カルチャー

Isidor Lot に OWL AIR [楽器]

i20190619_8529.jpg


前回の練習の時にふと思いついて以前試した OWL AIR を Isidor Lot に装着してみました。




i20190619_8527.jpg


木管フルートはクラリネットやオーボエと同じグラナディラ(アフリカン・ブラックウッド)で作られるものが多いですが、規制によって材料を新たに採るのが難しくなりました。

 

この楽器は1900年頃の製作だそうなので現代の事情とは関係ないのですが、当時からローズウッド、キングウッド、コーカスウッド、黒檀、ココボロなどが材料として使われていました。

 

Isidor Lot の木管の情報は多くはないのですが、見つかったものは材料はコーカスウッドと書かれていますのでこれも多分そうでしょう。




i20190619_8536.jpg


こうした木管は金属のフルートとは構造が異なり、頭部管と同部管を接続する部分の「バレル」と呼ばれる部分はありません。

金属管はその部分だけ一回り太いのですが、木管の接合部は下の写真のような構造になっていて頭部管の方が一回り細くなっています。

なので OWL AIR の狙いである谷(凹み、一回り太くなる部分)を埋めるという効果は望めないのですが、とにかくやってみることにしました。




i20190619_8538.jpg

 

胴部管に少し入れて頭部管で押し込んでみると頭部管は全部入ってしまって、金属管のようにバレル部分の終わりで止まるということはありません。

OWL AIR は指で押し込めばどこまでも奥に入っていきます。

なるほど内径が少し太いと感じたのは確かにそうであるからなのですね。

 

というわけで以前も書いたような、頭部管をあまり抜かないピッチが低めの人でも使えます。

 

で、吹いてみますと音色の変化よりも吹奏感の変化が大きく感じられます。

反応が少し良くなって吹きやすく感じます。

これは良いですね。

 

しばらく使ってみましょう。



nice!(22)  コメント(0) 
共通テーマ:趣味・カルチャー

H(B)キー(レヴァー)を使う [楽器]

a20190619_8545.jpg


音名の表記は英語とドイツ語が混在しているのでややこしい場合がありますが、先日取り上げました B tr がまさにそうです。

 

英語ですと C D E F G A B C で、これに♭か ♯ をつけて半音低い音と高い音を表します。

移調楽器に多いものですと E♭(変ホ)、B♭(変ロ)です。

ところがドイツ語表記ですと C D E F G A までは同じですが、次は B ではなくて H です。

 

移調楽器は Es(エス)、B(ベー) なのです。

 

 

 

A#(B♭)は Ais(B)、G# は Gis という具合です。

 

 

英語の Bナチュラルは H(ハー)なのです。

 

t20190615_8211.jpg

 

で、この本は英訳本なので表記は英語表記です。

なので B tr は シのトリルということになります。

 

図の下側には B と B♭もありますね。

 



t20190605_7730.jpg


で、この楽器はこれを押すとシの音になるわけですが、普通の楽器は Ais レヴァーと呼ばれていて Ais つまり B♭の音が出るわけです。



この楽器のこの特性をどういう箇所で生かせるのかと思っていましたら、ある教則本に1枚目の画像の箇所がありました。

 

ここは普通の楽器ですと B と B♭が交互に出てきますので左手親指が二つのキーの間を動くわけですが、この楽器では左手親指はB♭の時に押さえるだけで、あとは右手人差し指で 操作します。

どちらがいいかは慣れの問題ですが、当初はこうであったわけですから、これでもいいのではないかと思います。

しかし、発想を変えれば現代の楽器では左手親指は B の時だけ使って B♭は右手人差し指で(このレヴァーまたは正規の指使いで)操作すればいいわけです。

 

 

Isidor Lot は B が二種類、B♭が二種類ですが、普通の楽器は B が一種類、B♭が二種類 + 一種類であるわけです。

全く同じキーが動く指使いが二種類、やや違うけれど一応同じ音の指使いが一種類あるよりは当初の設計の方が良いような気がするのは贔屓目でしょうか。


 


nice!(22)  コメント(0) 
共通テーマ:趣味・カルチャー

B tr [楽器]

t20190605_7730.jpg


先日取りげた Isidor Lot のレヴァーについてさらに調べましたところ、T. ベームはこれを Bトリルキーとして作ったらしいということが判明しました。




t20190612_8075.jpg


これはベームの “The Flute And Flute-Playing In Acoustical, Technical, And Artistic Aspects” の英訳初版本のコピー(ファクシミリ)です。

Amazon で入手可能です。




t20190612_8076.jpg


Dayton C. Miller の英訳本は Dover から出ていますが、これは Forgotten Books というところから出ています。

体裁は復刻していませんが、内容はコピーで構成されています。




t20190612_8077.jpg


ハーヴァード大学の蔵書を元にしているようです。




t20190612_8078.jpg


t20190612_8079.jpg


ドイツ語のオリジナルは 1871年、英訳本は 1902年に出ています。


ベームの楽器は最初1831年、次が1832年、改良型が 1847年に作られています。

 



t20190612_8082.jpg


バスフルート in G に一章割かれていますが、今のバスフルート(オクターヴ低い)のことではなく、G. Holst が『惑星』で指定したバスフルート(現在のアルトフルート)です。

 



t20190612_8084.jpg


図が19枚使われていますが、これを憶えておいてください。

 

さてこの本の日本語版は昔 JFC で限定200部で出版されたそうですが、今では目にすることができません。

再版してくれないかなと思うのですが多分無理なのでやむをえず英語版を購入するわけですが、ネットでは独自に日本語訳を公開されている方がいらっしゃいます。

 

まず、日本語訳。

http://huesuki.web.fc2.com/index.html

 

そしてこちらは本の解説。

http://www.boehmflute.com/boehm/preface.html

この二番目のサイトに注目するのですが、「キー機構の説明」でブリチアルディキーについて触れているのですが、ここで Fig. 21 から Fig.25 までの図が使われています。

 

たしか図は19までだったはずです。

 


t20190612_8085.jpg


これが前日触れました Isidor Lot の問題のキー(レヴァー)ですが、押すと親指キーが閉じ、C の音が出ます。

現代の楽器では上にある音孔が一緒に一つ閉じて B♭(A#, Ais)の音が出るわけです。





t20190612_8091.jpg

t20190612_8092.jpg


t20190612_8103.jpg


さて件の本に挿入された図について見てみます。

不鮮明ですが、左手親指周りはブリチアルディキーでなく、ベームのシステム(B - B♭)になっていて、ここで問題にしているキー(レヴァー)はまだありません。

ベームは 1849年に発明されたブリチアルディキーを評価していなかったようなのです。

左から順に音が下がるのが理にかなっているという主張です。




t20190612_8104.jpg


別の図では、はっきりしませんがレヴァーがあるように見えます。




t20190612_8106.jpg


さてこの本では図の番号も異なっています。

ふうむ、ではあのサイトはどの本を下敷きにしているのでしょう?




t20190615_8205.jpg


確認のために Dover から出版されている英訳本を入手してみました。




t20190615_8206.jpg


t20190615_8207.jpg


ファクシミリではありませんが、底本は同じであるようです。

 

 

t20190615_8223.jpg

 

それでも執念で探しましたところ、出版はされていないようですがコーネル大学のライブラリに探している版がありました。

PDF で閲覧もダウロードもできますので、プリントしてみました。

240ページありますがコンビニで A3 に2ページづつプリントしました。

両面プリントにすると薄くなりますが、料金は二倍になってしまうのでこれで妥協です。

 

糊で製本するほかありませんね。

 



t20190615_8211.jpg


確かに載っています。

 

 

t20190615_8216.jpg
t20190615_8217.jpg

出版年は 1922年。

どうやら増補改訂版のようです。

 

 

t20190615_8218.jpg




t20190615_8212.jpg

t20190615_8213.jpg


図がかなり増やされています。




t20190615_8215.jpg

t20190615_8214.jpg


t20190615_8211.jpg


下がベームのシステムですが、 B tr と印刷されています。

上はブリチアルディキーを備えたシステムですが、やはり B tr キーになっています。

これが今回入手した Isidor Lot のシステムですね。

 

H-C と H-C# のトリルはできますが、現在の Cis トリルキーとは同じではありません。

C# トリルキーを使うシーンは次のサイトに詳しいです。

 

でもCis トリルキーをオプションでつける方は極めて少ないのではないでしょうか?

 

これを Ais レヴァー でなく Bトリルキーとして使うメリットはあると思います。

Ais レヴァーを三種類の指使い(B♭の)のうちのひとつとして常時使うという方は別ですが、使ったことがないとか何に使うのかわからないという方は Bトリルにしてもらう(楽器を注文するとき)とか改造してもらうという選択肢があると思います。

 

まず、Cis トリルキーというオプションをつけなくて良いので金額も重量も軽くなります。

右手の人差し指一本でできます。

 

ブリチアルディキーと Ais レヴァーとではキーの動きは全く同じです。

 

通常のポジションで右手人差し指を使う運指では塞がるトーンホールが多くなりますので、響きは上の二つとは異なります。

 

 

以前入手した金属管は Ais レヴァーになっていました。

 

 

i20181019_5301.jpg
i20181019_5303.jpg
i20181019_5316.jpg

 

雨雲は離れたようです。

明日の朝は更新できそうですが、朝になってみなければわかりません。

 



nice!(16)  コメント(0) 
共通テーマ:趣味・カルチャー