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演奏後のフルートの内部 [楽器]

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今日もお休みでしたが、午前中から雨の予報だったので自宅から近い方の練習場所でふたコマ借りて練習です。

先日新しい掃除用具を試してみたわけですが、管内の拭き取り具合を改めて観察してみました。

 

1枚目は胴部管の内部を頭部管との接合部から見たところで、トーンホールの並んでいる上側を見上げているところです。

 

ここには水滴は着いていません。

 
 
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下側を見ると、一箇所着いています。

思ったより少ないでしょうか。

これももちろん使う時間が長くなれば変わるはずです。

 

 



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こちらは足部管で、やはり胴部管との接合部から見たところです。

 



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ここに接続される胴部管を先ほどとは反対方向から見てみますと、少し溜まっています。



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以前内部に溜まった水滴がトーンホールから出てくるのはなぜかということを考えた時に、楽器の持ち方の問題であるとしましたが、このように下に溜まる水が息の勢いで吹き上げられるということは考えられません。

 

トーンホールが下になるような持ち方を無意識にしてしまっているのです。







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頭部管に最も多く水滴が発生しますが、多くなると胴部管の方に流れていくはずです。




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足部管にはこの時点では水滴は見られません。

 

さて新しく使ってみた掃除用具ですが、管内部の水滴を拭き取る能力はとても高いです。

 

胴部管を掃除する時に強く押し込むと少し親指が痛くなって難儀ですが、まあ大丈夫そうです。

 

 

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これからこれを使うことにしましょう。

 

 

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頭部管の反射板は今まで通り Roi の製品を使うことにします。


 



 

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お掃除ツールは一長一短 [楽器]

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ずいぶん前に買ったような気がしますが、まだ使っていなかったので今回試してみました。

 

見たところ吸水性は良さそうです。




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このように掃除棒を通し、菅内を通します。

掃除棒の向きは通常使うのとは反対です。

 

こういう風に使うとソフトなタッチですが少しきついくらいで、内側の水分は効率的に拭き取れる印象です。

クリーニングクロスを巻きつけて掃除する場合は丁度良い太さにするのは案外厄介で少し慣れが必要ですし、下手をすると巻きつけた端の部分がトーンホールからはみ出してパッドに触れる危険があります。

 

ただ、片側から入れて反対側にスルッと通すのは難しく(最後の方はかなりきつい)、一旦引き抜いて反対側から通す必要があります。

 

掃除の基本では両側から通すのではなく一方向でとされているのですが、やむを得ないですね。

 



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さて頭部管の反射板はどうでしょうか。

試してみると一目瞭然で、拭ききれません。

まあ、同部管の内径19mmでもきついのですから反射板の位置の内径 17mm では奥までは拭けていないのかもしれません。

 

頭部管の掃除に関しては以前取り上げました Roi の製品が今のところ一番です。

 

 


 

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フルートの細部を見てみよう(その2) [楽器]

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前回説明が足りなかったかと思う箇所がありましたので少し補足します。




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足部管にあるこの出っ張りはギズモキーと言って、H足部管付の楽器に見られるものです。

何のためかと言いますと一番低い音のトーンホールである H のトーンホールだけを塞ぐためのものです。

H のキーに繋がるレバーは一番奥にあって構造上このレバーだけを押すのは難しいので上に飛び出させて押しやすくしているわけです。

H 足部管付の楽器は C 足部管付の楽器と比べると最高音の C が鳴らしにくいのですが、このギズモキーを押して最低音のトーンホールだけを塞ぐとそれが出しやすくなるのです。




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前回ストッパーという表現を使った部分です。

上がレバーを押さない、トーンホールが開いている状態、下がレバーを押して閉じた状態です。

このフェルトを貼った部分を曲げることによって開き方を調整します。




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フルートを掃除する時はキーの近くは管の長さ方向に沿って拭くのではなく管に直角に拭かなければなりません。

 

その理由は誤ってキーカップに触れてしまうとキーが横方向に曲がってしまう可能性があるからです。

 

 


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この部分に力が加わると曲がってしまう可能性があります。

素材である Ag925 などの銀合金は思ったより柔らかいのです。

 

なのでフルートはケースに収納した状態でカバンなどに入れる時、縦にすることは避けます。

振動でキーの調整が狂う可能性があるのです。

ドラマなどで見られるように自転車の前かごに放り込んで走るなどはもってのほかです。




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これがぴったり閉じなくなるかもしれないのです。




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こちらは押されたキーを戻すためのバネです。

素材は各社工夫が見られますが、一般的なものは縫い針です。

 

 

1860年、ベーム式フルート(1847年モデル)がコンセルヴァトワールで正式採用されましたが、基本の構造は今も変わっていません。

管体が円筒、頭部管がテーパード(円錐)という構造で作られているわけですが、この構造では第二オクターブまでは音程には問題ないものの第三オクターブ目は上ずり、これを根本的に解決する方法は今のところありません。

(演奏家はそれをカバーしながら使っています)

 

フルートが発展途上と言われることがあるのはこうしたことが理由です。

 

天才の出現が待たれます。

 

 


 

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フルートの細部を見てみよう [楽器]

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普段フルートを使っている者にとっては特に珍しいことはないのですが、馴染みのない方のために説明させていただこうと思います。

 

まずトーンホールですが、この楽器はソルダードなのでハンダ付けで作られています。

円筒の管体の上に突き出た煙突のような部分が別のパーツとして作られてハンダ付けされているわけです。

きれいにできるものですね。




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足部管です。

から右に向かって C#、C、H のキー(レバー)です。




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C# のレバーを押さえると C# のトーンホールが、C のレバーを押さえると C# のレバーも連動して下がり、 C# と C のトーンホールが塞がります。




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反対側から見るとこうなっています。




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下側に見えるパイプは H のトーンホールと連動させる機構で、この奥に上記の連動を実現させる同様の機構があります。

 

 

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これがそうです。

このパイプの両端に繋がっている上のパイプそれぞれが連動します。

 

間の部分をバイパスするための機構です。




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手前の算盤珠のような部分の上の玉のような部分でパイプが左右に分かれています。

右のパイプと左のパイプは別々に動きます。

算盤珠はパイプに固定されていてレバーなどの動きをキーに伝える働きをします。




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キーの背中側です。

左がキーを押さえていない状態、右が押さえた状態です。

この言わばストッパーを調整することによってキーの開き具合などを調節します。

 



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座金です。

これに支柱が立てられます。

 




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支柱のネジのすぐ下に見えるのは針状のバネ(一般的なものは縫い針)です。

バネがキーを押し戻します。

 

複雑に見えるフルートもこうした構造を組み合わせて作られています。

トーンホールが一列に揃った “インライン” なら構造はシンプルですが、一部のキーを少しずらして取り付ける “オフセット” や “ハーフオフセット” になるとそのためのパイプや支柱が増え、構造は複雑になり重量は増します。

 

トリルキーなどのオプションを付けるとさらに複雑になり、お値段も増します。

 



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キーの造形の美しさも大事な要素です。

 

例えばこのレバーも別に直線的でもいいわけです。

 

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この “バッタ” と呼ばれるシーソーのような動きをする “サムキー”(左手親指で操作する)はガタが出やすいので各社が工夫を凝らす部分です。



フルートを横に置いた時、下に見える球状の部分が接地して安定します。




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この雫のようなレバーをほとんど常に右手の小指で押さえています。

押さえている間は反対側にある D のトーンホールが開いています。

 

 C#、C、H のレバーを操作するときは小指を使うので D のトーンホールは閉じます。

名器 “Louis Lot” はこのレバーが涙(ティアドロップ)型で、代が変わると変化しますが、憧れのような思いを抱かせます。



 
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こちらは以前ご紹介しました初代 Louis Lot の甥、Isidor Lot が初代と同時期に作った楽器です。

 

Louis Lot の楽器が正式にパリ・コンセルヴァトワールで採用されたのが 1860年で、Isidor Lot はこの年に工房を設立しています。

 

この楽器はリングキーですが、見慣れたものとは違います。

クラリネットのキーと同じでかなりの部分を指で塞がなければなりません。

 

これが本来のリングキーです。

 

 


 

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楽器の長さをご存知? [楽器]

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お天気は懸念したほど荒れませんでしたね。



さて先日の記事でアイーダトランペットの長さに触れました。

in C で約1.2m でした。

普通のトランペットは管が曲げられているので気柱の長さはどうやって測ったら良いか素人にはわかりませんのでこの数字に注目しました。

フルートやクラリネット、オーボエなどのまっすぐな管楽器は簡単です。



フルートの長さを測るには長い掃除棒(YAMAHA で売っているクリーニングロッドのロングタイプ)を使うのが一番簡単ですが、まっすぐ保持するのが結構大変です。

ホームセンターで直径17mm の丸棒を買ってくれば良いですが、ここにはないので横着をしてメジャーを当てます。

 

 

メジャーの 0 の位置が反射板の位置で、ここから端までが気柱の長さです。




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頭部管を 5mm 抜いた状態が標準ですのでそうしています。

この楽器は H 足部管付なので約65cm です。




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C と H の音孔の間隔が約3.5cm ですから単純計算で C 足部管付の楽器は約61.5cm となります。

 

もう一つ考慮しなければならないのはフルートの “開口端補正” ですが、これはフルートのように端がストンと切れている楽器は理論上の長さより短くしなければ正しい音高が得られないという事で、パイプオルガンのパイプも同じように理論上の長さより短く作られます。

空気の波は管が終わったところで空気の壁に当たって反射する(音孔を開けるとそこが管の端になる)わけですが、空気は固体ではないので波はそこですぐ反射されずに開口端から少し出たところで折り返します。

 

この少し出たところが理論上の長さですので、その “少し” 分、管を短く作らなければならないのです。

 

この "補正" を開口端補正と言います。

 

簡単に言いますと、フルートは理論値より少し短く作られているということです。

 

さて in C のトランペットの長さが約1.2m でしたのでフルートのほぼ倍あることになります。

細かいことを言えばマウスピースの長さやロータリーを通る分の長さも加えなければならないのですが、ほぼ倍であると思っていただいて良いでしょう。

 

ほぼ同じ音域を持つフルートとトランペットの長さが倍も違うのはどういうことでしょうか?

細かいことは省きますが、トランペットが出せる一番低い音はペダルトーンと呼ばれる、普通の “ド” のオクターブ下の音です。

トランペットなどの金管楽器はペダルトーン(基音)の1オクターブ上の第二倍音から上を演奏に使います。

 

4番ピストンを持つユーフォニウムやテューバはその普通の “ド” から下に下がることはできますが、メロディーを演奏することは困難です。

トランペットのオクターブ下のトロンボーンやユーフォニウムはさらにその倍、バステューバはさらにその倍の長さがあることになります。

 


参考: A=442Hz の時 C≒262.8Hz、波長≒1.294m、半波長≒0.647m

開口端補正は演奏する音の高さで異なるわけですが、音孔を全部閉じた状態を考えます。

 

ちょっと宣伝になりますが、相原さんのフットフォンを着けると管の長さが理論値に近くなります。

 

 

余談ですが、クラリネットは管の構造が違うので低い音まで出ます。




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練習場所に行く途中で見ました。




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蜂が忙しい季節です。


 




 

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Aihara Flute Fair '18@Yamano Music [楽器]

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いつもよりちょっと遅いような気がしますが、各メーカーのフェアが行われる中、今日はアイハラフェアでした。




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頭部管の種類が多いです。




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今回初のお披露目がこちら、右手用フルートです。

 

 

以前左手だけで演奏できるフルートをご紹介しましたが、今回は右手だけで演奏できる楽器です。




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通常左手で操作するキーの下のトーンホールは楽器の下側にあります。

 



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こちらが右手で操作する部分です。

 

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二本並んだ上が左手用、下が右手用です。

 

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マイクスタンドを利用したスタンドが用意されています。

 

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右手の指は普通にキーカップに置いて低音域を操作しますが、左手が担当する音域になるとここに見えるレバーを右手の指で操作します。




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二階建てのようになっていますが、ピアノの鍵盤のように順次押して行きます。

一つにつき半音変わります。

右の端から順に左に移動していきます。

押さえたキーの右側は一緒に押さえられる構造になっています。




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オリジナル商品です。




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リングストッパーは買いやすいお値段で、効果は大きいです。

だいたいリングキーを使っている人で完全にきちんと塞ぐことができている人は思った以上に少ないのです。




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無理しないでカバードキーを使った方が良いです。

特殊奏法をやる機会なんてほとんどありません。



カオリモではインラインカヴァードキー、ソルダードというモデルも作っています。

オフセットでなくインラインなら余計なメカが要らないので楽器が軽くなりますし、キーの真上を押さえることができなくても問題ありません。

 



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こちら、フットフォン。

クラリネットにもベルがあるのにフルートにはなぜないのかというのが開発のきっかけです。




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長いのは Hアダプターを兼ねています。

新幹線の切符を差し込むよりスマートです。

お値段は 16千円から。




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おなじみの頭部管です。

こちらは黒珊瑚(深海松)のリップです。

 

ゴッホの絵のような模様です。

独特の音がします。




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夜光貝のリップ。

 

反応が良いですが、耳につく鋭さがありません。

 

いろいろありますが音は使う人によって異なりますので、ある人が吹くとAの頭部管が一番良いが別の人が吹くとBの方が良い、という事が起こります。

なので必ず他の人の評価を聞く事をお勧めします。

使い易さは本人でないとわかりませんが。




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サヌカイトという石を使った横笛です。




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落とすと割れます。




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いずれフルートの頭部管も作られるかもしれません。




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ピッコロの頭部管各種です。

右から三番目は柘植です。




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カオリモのジュエリークラウンです。




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左から夜光貝、ラピスラズリ、カーネリアン、ラピスラズリ、タイガーアイです。




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この頭部管は形も独特ですが鳴り方も個性的で、少し楽器から音が離れて鳴るような印象があります。




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14Kリップ。




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結構お気に入りです。

反応が良く明るい音色を持っています。




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今回はいつもよりお客さんが多く、賑やかでした。

 



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ハープの展示会が行われていました。

ここでもデモ演奏が行われるようです。




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きれいですね。




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少し雨粒が落ちてきました。




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帰宅すると、西の空がきれいでした。

 

 

明日は午前から練習場所を借りているので朝の更新はお休みします。

 

 


 

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基本、基本 [楽器]

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うまくいかないときは振り返って見つめてみると道が見つかる場合があります。




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お腹の支えとか楽器と顔の角度とか体と楽器の角度とか。

 

最近おろそかになっていたことに気づいたのは体と楽器の角度です。

基本は45度。

まず譜面台に向かって左足を前に両肩を結ぶ線が譜面台と45度の角度になるように立ちます。

 

そして楽器を譜面台と平行になるように構えます。




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必ずしも水平に構えなくとも良いわけで、顔の縦の線が楽器と直角に交わっていれば良いので、大抵の人は首が右に傾きます。

体と楽器の角度は右手を結構つっぱらなければならないのですが次第に右手が引っ込んでしまいます。

これに先日気づいたので改めて意識してやってみるとかなり響きが改善されたのです。

この角度が狭くなると息が歌口に当たる位置が本来の位置とずれてしまいます。

今回あるべき位置に直してみるとその効果は顕著で先生もすぐ気づいたほどでした。

もう忘れないようにしなければ。

 

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さて先日は象牙のリップと頭部管の歌口を近づいて観察してみましたが、普段使っている FMCフルートマスタズの楽器の歌口はまじまじと見たことがありませんでしたので同じようにクローズアップで撮ってみました。

 
 
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今まであまり意識していませんでしたが、割とカットされていますね。

 
 
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この歌口の右側の真ん中に息が当たるわけです。

 

ずれるとやっぱりまずいだろうなあとは思います。

 

 
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等倍マクロで撮るリッププレート彫刻です。

等倍で撮れると楽です。

 

 


 

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吹き比べて録音 [楽器]

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録音は客観的なので練習だけでなく楽器を比較するときにも役に立ちます。




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今回は頭部管を比べてみることにしました。




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手前から黒珊瑚(深海松)、象牙二本、夜光貝です。

 

 


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それに総象牙の頭部管。

 

 

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楽器は FMCフルートマスターズのイニシャルモデルで、その頭部感との違いを聴きます。

 

 

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素材が違うだけでなく、歌口のカットに違いがあることがご覧いただけるでしょうか?



ざっと印象をまとめておきますと、総象牙を除いて一番お値段が高い夜光貝は汎用性が高く、高音域も低音域も吹きやすくて反応も良く、音量もあって一本だけ持ってみようとするときは第一の選択肢になります。

 

黒珊瑚は独特の倍音を持っていてそれが大きな魅力になっています。

音量は夜光貝に一歩譲る印象ですが、吹きにくいと感じることはありません。

 

象牙は、まずリップだけが象牙の二本のうち上の写真の左側、象牙を輪切りにした形で材料を取ったタイプでちょうど歌口のところが中心ですが、もう一本と比べて歌口が小さめで丸いため、象牙という素材の特徴がよく表れています。


少しトラヴェルソ寄りのイメージです。

 

もう一本の方(上の写真の真ん中)はもう一本とは違って材料の取り方が長さ方向ですが、その違いもあるのかもしれませんが歌口が少し大きく四角に近い形であるため普通の頭部管と持ち替えてもすぐ慣れるという印象です。

象牙らしさはもう一本に少し譲る印象ですが、バロックなどだけでなくそれ以降の作品でも現代的な響きでないものを求めるときは一番の選択肢になりそうです。

 

高音域の、角が取れていながら芯がしっかりしいて艶のある音は他では得られないものです。




総象牙の頭部管は象牙という素材の素晴らしさを十全に味わうことができるもので、その柔らかな響きは他の素材では決して得られないものです。

歌口のカットに少し手を加えた結果吹きやすさが格段に向上し、響きを損うことなく音量も驚くほど増加しました。

その点から言えばこの個体は特別良くできたものであると言って良いかと思います。


この大きさの頭部管を作るめには、中心部は使えないのでほぼ太ももほどの大きさの象牙が必要だそうで、頭部管ほどの長さのものでもその部分は真っ直ぐでなくてはならないので少なくとも1mはなくてはならないそうで、ネットオークションで見られるものでも40万円から50万円ほどもするようです。

加工途中で割れてしまうこともあるそうですし、特に歌口は削りすぎてしまうと取り返しがつきませんので製作にあたっては慎重の上にも慎重を期さなければならないそうです。




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一番左の頭部管の歌口のアップです。

 

下側の角が少しカットされています。




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真ん中の頭部管です。




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総象牙です。

上下のショルダー部がやや大きめにカットされています。

 

 

吹奏感はこのカットだけで決まるものではありませんので、見た目でどんな音がするかを正確に判断することはできません。

 

実際に試してみて、できれば録音してみることですが、難しい場合は他の人に聴いてもらうのが良いかもしれません。

 

 


 

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油は要らない [楽器]

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先日相原さんのところで頭部管のすり合わせをしてもらいました。

フルートの内径は皆同じはずですが、そこはそれ、手作りだったり巻き管だったり、管厚が違ったりで、ほんの僅かにきつかったり緩すぎたりということがあります。

 

フルートはサックスと同じ木管楽器ですが、元々は柘植などの木でできていたものの現在は多くは金属でできています。

木管楽器と金管楽器は今はその発音原理で分けられています。

マウスピースの中で唇が振動する事によって音が発生しますが、木管楽器はリード(クラリネット、サックス、オーボエ等多くの木管楽器)か空気そのもの(フルート、リコーダー、オカリナなど)が振動して音が発生します。




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さてフルートを知らない方や始めたばかりの方はこの頭部管の下部のような差し込む部分にグリスのようなものを塗らなければいけないだろうと考えますが、フルートでは木でできた楽器の接合部以外はグリスの類は塗りません。

 

 

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木製の楽器でも接合部が金属でできているものはやはり塗りません。

 

 


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金属製の部分でもコルクが巻かれているものに塗ります。

コルクグリスなどとして販売されています。


 


ところで相原さんのところで強調された話ですが、キーにさすためのキーオイルは使わない方が良いそうなのです。

Pearl フルートで実験したところでは染み出したキーオイルがフェルトに染み込むと当たった部分の金属が摩耗するというのです。

まあ、1万回くらいでは違いがわからないようですが、ヴィンテージの楽器などでは摩耗が見られるそうです。

 

YAMAHA ではメンテナンスキットとしてペーパーなどと一緒に売られていますが、さす時はごく少量にして、プロのリペアスタッッフか販売店に任せるようにとしています。

少なくとも素人はやろうとしない方が良いようです。

私も使ったことはありません。

 

 

余談ですが、以前触れたかもしれませんが銀や銅を含む製品に輪ゴムなどを密着させると次第に溶けていきます。

これは天然ゴムを使った輪ゴムには硫黄が使われているためで、銅や銀は硫黄と反応して硫化銅、硫化銀になります。変色の原因はこれです。

変色は空気中の硫黄イオンと反応するので色が変わる程度で済んでいますが、輪ゴムが密着すると危険です。

実験するなら要らないものでやってみてください。





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なお、以前ご紹介したことがあります lefreQue(リーフレック)は当初はシリコーンゴムが付属していましたが、シリコーンゴムを製造する過程で加硫という工程があるので硫黄が使われているのかと思いましたが、シリコーンゴムに使われるのは有機過酸化物だそうですので、天然ゴムのような心配はなさそうです。

 



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現在はこの写真のようなものに変更されて、しかも別売になっています。

付属していたシリコーンゴムも長い間には柔軟性を失うようです。

 

フルートの管体に輪ゴムを巻きつけることは普通はないはずですが、憶えておいた方が良いでしょう。

 


 

 


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象牙の頭部管:Aihara Flute [楽器]

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象牙をリッププレートに使用した頭部管は手元にありますが、こちらは何度か展示会でお目にかかった総象牙の頭部管です。




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象牙は曲がっていますのでこれだけの長さのものを取るのは大変なことです。




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今お借りしています。




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クラウンも象牙です。




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最近練習を録音して聴いています。

楽しい事ではありませんが、現実を直視しなければなりません。

聴いてみると先生のご指摘はいちいちご尤もであることがわかるだけでなく、言われなかったことにも気がついてしまいます。


自分の録音を聴くことほど役に立つことはありません。

 

 

そんな中 FMCフルートマスターズ のイニシャルモデルにこの頭部管を取り付けて比較しています。

 

総象牙の頭部管の音はまろやかでとても素晴らしいです。

何故なのかはわかりませんが発音が安定しています。

長い音符が続く箇所でも繋がりが自然でブレがありません。

同じ奏者がすぐ持ち替えて吹いてもこの違いがあります。

 

象牙という素材の何がこの違いを生むのかわかりませんが、吹いている時よりも録音を聴くとそれがはっきりとわかります。



リッププレートや反射板やクラウンなどに象牙を使うことはそれほど珍しくありませんが、総象牙というのはとても贅沢で素晴らしいことです。



全部が象牙だったらどうだろうかと想像してしまいますが、そういえば桜井さんが作っていたのでした。

全部が象牙だとお値段は庶民には縁のないものになってしまいますが、頭部菅だけでもおいそれとは買えない金額です。

 

日曜の発表会で使ってみたいですが、ひとまず明日のピアノとの合わせで使ってみることにしましょう。

 

 

 

明日は母の通院の日なので朝の更新はお休みします。

 
 


 

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