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自分の本がないとだめ!? [違うだろ]

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先日の新聞に日本の学生の学力低下を取り上げた記事が載っていました。
それによると
 「図る」を「ずる」と読む生徒が何人もいる
 1/2 + 1/3 の答えは 1/5
などなど、目を覆うばかりといった論調です。

 ほんとかな?と思ってしまいますが、普段の生活でもどう考えても変だと言いたい事例にいくつもぶつかります。
 例えば上の写真はいつも利用しているクリーニング店(あの正面の自動ドアがずっと故障したままだったお店です)の、顧客情報の再登録をお願いする用紙ですが、お気づきでしょうか?二行目に「自著にて申し込みます」とあります。自著で申し込むって一体どういう意味なのでしょうか?自分で本を書いていない人はだめなのでしょうか?
 ...「自署」の誤りですね。
 困った事にこの文字を入力した人は自分で名前を書く事を「じちょ」と覚えてしまってるに違いありません。なぜかと言えばかな入力にしろローマ字入力にしろ、「じしょ」と入力すれば「辞書」か「自署」あるいは「自書」などには変換されますが「自著」にはなるはずがないのです。


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 こちらは通っている音楽教室の、来年のサントリーホールでの発表会への出演の申し込みを呼びかける A4サイズの文書ですが、どうでしょうか?
 本文の3行目に「楽器の経験を問わず」とありますね。普通こう書くと「楽器の経験があってもなくても」つまり「楽器の経験の "有無" を問わず」という意味になってしまいます。
 まさか本番で初めて楽器を演奏するなんてあるはずがありません。ここは「楽器の経験年数を問わず」(「月数」も理屈ではあり得ますが...)としなければなりません。初心者でも経験豊富でもという事ですね。
 実際、店内に貼ってある大きなポスターにはそう書いてあります。普通は同じデータを使用するのでしょうが、あまり文字数も多くないので新規に入力したのでしょうね。この辺は言語感覚の問題ですね。

写真はありませんが、こんな事例もあります。

地元 FM曲のある女性パーソナリティはよく「グラディエーション」という言葉を使っていました。
前後の内容からすると「グラデーション(gradation)」の事を言っているようです。
「グラデュエーション(graduation)」なら「卒業の〜」(卒業式など)という意味ですね。
余談ですが昔の映画「卒業」の原題は "The Graduate" (卒業生)です。
こうした誤り、番組のスタッフの誰も気付かないのでしょうか?

かと思えば同じ FM で流れた千葉市の広報で千葉市花の美術館に触れたとき
「きょくさいしょく」
といっていました。
これは「極彩色」(ごくさいしき)の誤りである事は明白です。
うむ、読み上げるのは一応プロなのでしょうが、困ったものです。

天下の NHK も例外ではありません。
年末に放送された「坂の上の雲」の何回目かにナレーションで
「ひとあしとび」と言いました。
これはもちろん「一足飛び」(いっそくとび)です。
ナレーションはプロの俳優さんですが、チェックが入らなかったのでしょうか。

最後は前回の発表会、出演者のコメントを読み上げる中で
「そうげんな」と発音しているのに気がつきました。
草原とは関係ないのですが...。「草原」に「な」をつける事も普通はないのですが...。
多分原稿には「荘厳な」(そうごんな)と書かれていたはずです。


きりがないので今回はこの辺で。

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ku-chan

 最近の小学生も、小学生だから“しょうが”ない、というレベルでは笑えないほどに語彙力が不足していると実感しております(私も、褒められたものではありませんが…)。
 5、6年生あたりでも、ちょっと難しい表現を使ってしまうと、「?なにそれ?」と通じず、かみ砕いて説明するのに時間を取られてしまいます~^^;
by ku-chan (2010-01-04 23:08) 

ユーフォ

私も反省しなければ・・・。
社会人になって、ちゃんと勉強しておけば・・・
と一番後悔するのが国語ですね。
by ユーフォ (2010-01-05 00:04) 

ももねこ

私は、単語の意味が変わっていくのには、寛容だが、
「譜面(楽譜)」の意味で 「スコア」といったり、
「重奏」の意味で 「セッション」といったりに、
初めて出くわした時は、そうとう びっくりしたが、
慣れるものですね。 「エー千」ていくらだろ?
by ももねこ (2010-01-05 05:29) 

ながぐつ

こんにちは。
今の大学の学生はひどいです。何でこんな字かけないんだ、文章書けないんだって思うことはしょっちゅうです。

しかし、そういう自分も変な使い方をしているときが時々あります。それと、最近ワープロばかり使っているので、たまに手書きで書く機会があると思い出せなかったり。

反省しなければなりませんね。
by ながぐつ (2010-01-05 08:05) 

センニン

ku-chan さん、こんばんは。
日々実感されていらっしゃるのですね。
日本は大丈夫なのでしょうか...。
by センニン (2010-01-05 20:09) 

センニン

ユーフォ さん、こんばんは。
子供の頃はねえ。分からないのですよね。
私は予習復習が嫌いでした。
やっておけばと強く思います。
by センニン (2010-01-05 20:13) 

センニン

ももねこ さん、こんばんは。
変わっていくのは私もやむを得ないと思います。

ピアノスコアやコンデンストスコアというのもありますが、スコアは「総譜」ですからね。

「セッション」ってそう意味に使ってるのですか?知りませんでした。

「エー千」は「E線」でなければ多分 3千円ですね。
もし「A千」だとすると「A線」でなければ8千円という事になります。
「G線上のアリア」は「ゲー線上のアリア」と言ったりします。
これは音楽関係者の符牒と言いますか隠語ですね。
奥田民生さんの「イージュー★ライダー」は 三十才のバイク乗りという意味ですね。 30 を E十 と表したのと映画「イージー・ライダー」に引っ掛けているのですね。
C=1, D=2, E=3...という具合です。
「ツェー万円貸してくれ」と言われたら一万円用意してください。
by センニン (2010-01-05 20:28) 

センニン

ながぐつ さん、こんばんは。
漢字は書けなくなっていますね。
変換しようとしたときもどっちが適切なのか分からなくなる事はありますね。

武家の時代のように子供の頃から素読をやらせたら良いかもしれませんね。
by センニン (2010-01-05 20:30) 

ぼんぼちぼちぼち

正しい日本語を読み書きできない人 実に増えておりやすね。
あっしが 最近 特によく感じるのは、映画のチラシの文面。
脚本家ではないにしろ、映画が好きでその仕事に関わっているだろう人間が
まともな文を書けないとは、あきれてしまいやす。
by ぼんぼちぼちぼち (2010-01-05 21:20) 

センニン

ぼんぼちぼちぼち さん、こんばんは。
映画のチラシ、思えばまじまじ見た事がありません。
映画館に行く事が少ないのです。年末に出掛けたのは随分久しぶりでした。
ポスターなどはある程度しょうがないかなあとは思いますが、そんなにひどいですか?
タイトルでは「危機一発」は有名ですが、最近は原題をカタカナにしただけのタイトルが多いのでちょっとつまらないですね。
面白い(ひどい)のがあったら今度教えてください。
by センニン (2010-01-05 21:44) 

gardenwalker

こんばんは
便利な世の中になって
PCが鉛筆の代わり、辞書の代わりとなんでもしてくれるから
小学生どころか、彼らを教える自分たち大人も
自戒しなければいけないでしょうね~
(・・・変換大丈夫かな?)
by gardenwalker (2010-01-06 00:48) 

センニン

gardenwalker さん、こんばんは。
使わないと忘れるのはやむを得ない事ですね。
自覚する事が大切かもしれません。
字を書くという動作は手の運動と脳の働きが連係するのが良いのだそうです。
「字、書く」ですね (^^)
by センニン (2010-01-06 20:22) 

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